アメリカ留学 - 褒めて伸ばす国

アメリカというのは褒めて伸ばす国です。

悪いこととは思いませんが、日本人の私にとっては心地良くはないものでした。

何だか気持ち悪くて、どうしても「ホントかよ?」と思ってしまうのです。

私が脚本を教わったのは、チュニジア出身の先生でした。

いつもニコニコしていて怒ったりはしないのですが、まず褒めない人でした。

生徒の作品も遠慮なくコメントし、ぼろくそ言われます。

そういうことに慣れていないアメリカ人学生の中でも、批評と批判の違いが分からずに、先生の意見を素直に受け止められない人は、見ていて何だか哀れでした。

その点私は日本で鍛えられていたので、何を言われても平気でした。

先生の批評は常に的確なものでしたし、実際言ってもらえるから直して向上できたからです。

あるとき先生が私のところへやって来て、私の作品が最近とても上達した、と言ってくれたのです。

良くなければ褒めない先生からの言葉だったので、とても嬉しく自信もついたことを覚えています。

その真逆の経験が戯曲の執筆でした。

プライベートで色々あってあまりやる気のない私を励まそうと思ってのことだったのでしょうが、先生もクラスメートもやたらと褒めるのです。

後に学校のコンテストで選ばれて上演されたのですが、訳も分からず書いて出来上がってしまったという感じだったので、何が良くて何がダメなのかも分からなかったのです。

シナリオの場合は自分の作品の問題を見極めることができますが、戯曲に関しては未だに手応えを掴めないままでいます。

やはり変に褒められるよりも、これでもかというぐらい言われた方が、特に留学生は学ぶものが多いと思います。

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